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映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』本編映像『潜水服は蝶の夢を見る』(07)のジュリアン・シュナーベル監督最新作『永遠の門 ゴッホの見た未来』。シュナーベル監督に「この役は、彼しか考えられなかった」と言わしめた主人公フィンセント・ファン・ゴッホを演じたウィレム・デフォーは、本作で第75回ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞に輝き、さらにアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートを果たして大変な注目を集めた。本作が描くゴッホは世の中で認められず、近しい芸術家たちとも真っ当な人間関係を築けず、常に孤独の中に生きる。そんな彼が唯一才能を認め合い、心の内をさらけ出すことのできたポール・ゴーギャンとの出会いと、共同生活の破綻。そして、いまだ多くの謎が残る死――。生きているうちに誰にも理解されなくとも、自分が見た<世界の美しさ>を信じ、筆を握り続けたゴッホ。不器用なまでに芸術と向き合った孤高の画家が、自らの人生を通して何を見つめていたのかを、『潜水服は蝶の夢を見る』で話題を呼んだ鬼才監督ジュリアン・シュナーベルが渾身の力で描いた圧倒的映像美で贈る、珠玉の感動作。この度本作より、本編映像が解禁となった。解禁されたのは、ゴッホが晩年を過ごしたオーヴェル=シュル=オワーズで出会い、ゴッホの最期を看取ることになるガシェ医師(マチュー・アマルリック)とゴッホが“絵を描くこと”、“永遠”に関して対話をする重要なシーン。「芸術家とは何かー」という大きなテーマに向き合うゴッホは「今は自分と永遠との関係しかない」という答えに行きついたことを吐露し、悲しい影を宿しながらも、何かを悟ったようなゴッホはスッキリした表情を見せる。脚本を手掛けた、自身もアーティストであるジュリアン・シュナーベル監督が持論をも重ね合わせたセリフ、と考えると、より一層、このシーンの重要さが伺える。シュナーベル監督作『潜水服は蝶の夢を見る』(07)に主演し、数々の賞を受賞したマチュー・アマルリックも「僕の演じるガシェは、どうして絵を描くのかとゴッホに尋ねる。これが、監督がこの映画で提議している質問だ。」と、このシーンが作品の本質を捉えていると語る。このシーンでゴッホが描いている「医師ガシェの肖像」は、マチュー・アマルリックを元にジュリアン・シュナーベル監督をはじめとする絵画製作チームが手掛けており、監督から実際に指導を受けたウィレム・デフォーが実際に筆を入れている様子も映し出し、作品により一層のリアリティを与えている。2019年11月8日公開
映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』本編映像
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